どうも和モダンという言葉を「日本らしさと欧米スタイルの融合した雰囲気」と受け取っている人が多いようですが、モダンとは「現代的」という意味の言葉です。古来より日本は、他国のいいところを吸収し、取り込み、日本の伝統として昇華してきた歴史を持ちます。日本家屋もそのようにして進歩し、それが形をなしていっているところなのでしょう。つまり和風&和モダン建築とは、日本古来の伝統や和の素材で出来た空間に欧米の良さを取り込んだ、融合スタイルといえます。

外観にこだわる

庭付き一戸建て、いいですよね。これから建てるという方は、一生物どころか数世代に渡って使われる大きな買い物になることでしょう。もし和風の家にしたいと考えているのなら、外壁をはじめとする外観にこだわってみましょう。和風建築に使われてきた技術は、今の建築技術と比較しても、大差ないすばらしい性能をもっているのです。「外壁」とは、室内と外界との境にある壁を指します。庭の先にある塀などとは、建物として外の空気に触れている部分ですね。土壁や漆喰、木材などを使って作られていて、調湿機能は現代でも十分通用するレベルの快適さを提供してくれます。「瓦屋根」は、重みと断熱効果に優れていて、季節の変化に柔軟に対応してくれます。重みは地震などの際にデメリットになると言われていますが、それは誤解です。建築基準法の規定に則っていれば、屋根の重さに応じた設計にしています。屋根が重い分、台風などによる揺れには強く、地震に対しても耐震ではなく制震と言われる対処方に近い造りになっています。

ここからは実際に存在する和風・和モダン建築の写真を見ていきましょう。

出典:http://www.sc-tokai.com/

蔵をイメージして建築されたという、昔ながらの街並みにも自然に溶け込んでいきそうな和モダン家屋です。外観こそ純和風の造りをしていますが、内装は小路や畳といった純和室だけではなく、天井と床の素材に木材を採用したキッチン・トイレなどがあります。和と洋の良いところを併せ持つ、モダンテイストの見本のような家です。ソーラーシステムも採用されていて、夏は涼しく、冬は温かいという居住環境にも配慮された、快適な住まいです。

出典:http://www.sxl.co.jp/

こちらは屋根や塀の配置、家周りを石畳調で整えるなど、和のテイストが目立ちます。しかし全体のシルエットや外壁材としてコンクリートが使われている点など、しっかりと近代技術の良さを取り込んでいます。日本人の感性を刺激してやまない多くの和の意匠を含みながら、現代の暮らしで求められる機能性とクオリティを備えた住み心地の良さも兼ね備えています。開けた様子の周囲の景観にも溶け込んでいて、そこにあるのが当然といった佇まいです。

出典:http://www.sxl.co.jp/

外観そのものは非常にシンプルですが、横に設えられた日本庭園を思い起こさせる岩や灯籠、植木といった要素に和の雰囲気が感じられます。あえて外と内を切り分けるデザインで作られたこの家屋からは、どっしりと構えた重厚感と、それにともなう大人の雰囲気が感じられます。
 

出典:http://earnest-arch.jp/

一転してこちらは、洋風の外壁に竹や木の縦格子といった和のテイストが盛り込まれています。洋の要素、和の要素、どちらも一方的に目立って主張するわけではなく、どちらも自然とそこに在るという風情が感じられます。これぞモダンテイストといった、現代的な貫禄に思わず見とれてしまいそうです。

出典:http://www.sxl.co.jp/

似たようなものを建てたいとなると少々広い敷地が必要ですが、このような古さと新しさを融合させた外観のものもあります。伝統的な日本家屋のスタイルである切妻大屋根と塗り壁。それを現代風の感性でアレンジしたデザインになっています。直線的でシャープなラインが多い中に、木製の化粧梁や円のモチーフが柔らかさを感じさせます。

今求められているから和モダンと呼ばれています

実際に住んで長年暮らしていく以上、現代建築が誇る機能性は捨てがたいものです。外観は和風建築にしたいけど、中は機能的な洋風建築がいい。こういった要望も年々多くなっていて、それに対応する工務店も増えてきています。先にも少し書きましたが、一生ものの大きな買い物です。工務店の人と相談しながら、とことんまで納得のいくものを仕上げてもらうのが良いのではないでしょうか。