何事においてもメンテナンスは欠かせません。外壁ももちろん定期的なお手入れが必要となります。今回はお手入れの具体的なやり方や、外壁のタイプによってすべきことなどを具体的に説明していきます。良い状態を維持したいと考えておられる人に、ぜひ読んでいただきたい内容を記しました。
手入れをしないとこんなことが起きる!
まずは手入れを怠ると、どのような事態が起きるのか確認していきましょう。長期間、掃除がされていないベランダなどにはカビやコケが見られます。これは外壁でも全く同じ。特にカビは悪質で、どれだけ表面をこすったとしても容易に汚れは落ちません。
また外壁を手でこすったときに、チョークの粉みたいなものが手につくことがあります。チョーキングと呼ばれる現象なのですが、この現象が起こると劣化している証拠と見ていいでしょう。外壁が崩れ始めていますので、そのまま放っておくと大変なことになってしまいます。最もわかりやすいのはクラックです。クラックとは、ひび割れのこと。もしもクラックが起こってしまったならば、すぐに外壁のリフォームを依頼しましょう。
お手入れは水洗いでOK!
「どのようにお手入れすればいいの?」と、具体的な方法が気になってきた人も多いことでしょう。特に難しいことをする必要はありません。基本的に水洗いでオッケーなのです。まずはブラジやスポンジを使って、付着した汚れをとっていきます。軽い汚れの場合、これだけで落ちていきます。
しつこい汚れには、中性洗剤の出番。洗剤をぬるま湯に溶かしましょう。そのあとブラシでゴシゴシこすれば、かなり綺麗な状態に戻ります。洗剤を使ったあとは、必ず水洗いをお忘れなく。晴天で風があまり吹いていないこそが決行の日。日光の下で壁を美しくしていくのは、なかなか気分がいいですよ。
外壁のタイプ別、お手入れの方法
外壁を大まかに分類すると、サイディング壁、モルタル壁、タイル張り壁、板張り壁の4種類があります。サイディング壁、モルタル壁、タイル張り壁のお手入れは同じ方法で問題ありません。素材が傷つくことのない硬度のモップやブラシを使い水洗いしてください。サイディング壁は、3年から4年、モルタル壁、タイル張り壁は2年から3年ほど経ったら点検するようにしましょう。
板張り壁のみ方法が異なります。こちらは色あせや色落ちだけでなく隙間ができたり、反り返ったり割れたり、朽ちたりするなど様々な症状が見られます。オイルステインと呼ばれる、木材の仕上げの際に使用する透明の油性着色剤は、染み込む性質を持っています。被膜が弱く太陽光や雨が当たる所の場合、色落ちや色あせがかなり早く起こるとされています。そのため塗り替えはまめに行った方がいいでしょう。点検の目安は2年から3年、塗り替えは3年から5年の周期で行ってください。
外壁お手入れのポイント
最後に外壁のお手入れをする上で、押さえておきたいポイントを解説します。冬場は家の中と外で、かなりの温度差が発生しやすく結露が起こりやすくなります。頻繁な結露はカビなどの発生につながりかねません。結露を見つけたら、すぐ拭き取る習慣をつけておくといいでしょう。また窓を開けて換気をすることも有効です。
先ほどクラックについて触れましたが、モルタルの場合クラックが全部危険とは限りません。髪の毛を連想させるような細かいひび割れは『ヘアクラック』と呼ばれます。こちらのひび割れは、それほど重要な事態を引き起こすことがないため、それほど心配はいりません。かなり目立つ大きなクラックは、全体に影響を及ぼす可能性が高いので要注意です。
まとめ
一口に外壁のお手入れと言っても、そのやり方は多岐に渡ることがわかっていただけたのではないでしょうか。上手にケアすれば外壁は長期間、良い状態を保持することができます。休みの日など時間の余裕があるときに、汚れをチェックし重篤な状態に陥るのを未然に防ぎましょう。