ようやく暖かくなり、外に出かけたくなる季節になりました。レジャーを楽しむのも良いのですが、今の季節にやっておきたいのがお家の外壁やブロック塀のメンテナンスです。
いつも雨風にさらされている外壁や塀の汚れは外から見て、一番目立ちます。暑くも寒くもなく、外での作業が苦になりにくい今の時期にしっかりとお手入れをして、綺麗にしておきたいですね。
「素人でもできるの?」と疑問に思っている方もご安心ください。簡単にできる、日常のお手入れをご紹介します。

外壁の種類って?

お家の外壁材は大きく分けると4種類あります。サイディング、モルタル、タイル張り、板張りです。1980年代までは針金の網などにセメントと砂や水を混ぜたものを塗るモルタルが主流でしたが、現在は板状の外装材を使うサイディングが主流です。サイディングには窯業系、金属系、木質系、樹脂系などがあり、セメントと繊維質を混ぜた窯業サイディングが最も普及しています。サイディングは地震に強く、防火性や断熱性にも優れているだけでなく、デザインが豊富で施工が安くできるものがあります。

基本は水洗い!

外壁の種類は色々とありますが、今回はサイディングのお手入れ方法をご紹介しましょう。モルタルやタイル張りの場合も、基本のお手入れ方法は同じです。ブロック塀も、ついでにお手入れをしてみてください。

【用意するもの】
ホース、水、中性洗剤、スポンジやブラシ、(必要に応じて)カビ取り剤とゴム手袋

【手順】
外壁の基本のお手入れは、水洗いです。
ホースの水でほこりや汚れを洗い落とし、汚れが落ちにくい場所は薄めた中性洗剤と柔らかいスポンジやブラシを使います。金属製のたわしやワイヤー入りのブラシは、外壁やサイディングのコーティングを傷めてしまうので、使わないでください。優しくこすり落とすのがコツです。
これでも落ちないカビには、カビ取り剤を使います。皮膚への刺激が強いので、ゴム手袋を着用して行うと安心ですよ。数分置いたら、カビ取り剤ごと水で洗い流しましょう。
水洗いが終わったら、自然乾燥させます。天気の悪い日や砂埃が立ちやすい日は、お掃除には向きません。天気が良くて風が弱い日がお手入れ日和です。
もし高い場所の汚れやカビを落とすのに脚立を使う場合は、かならず脚立が安定する平らな場所に置いて、足元に注意をして作業してください。

高圧洗浄機でのお手入れ

ホースで水洗いをする場合、凹凸面まで綺麗にできなかったり、高い場所まで洗うのが大変で時間もかかるというデメリットがあります。そんなときにあると便利なのが、高圧洗浄機です。洗剤が不要で、高圧力で噴射した水で汚れを落とすことができます。
ブロック塀やシャッター、車など色々なものを洗える高圧洗浄機ですが、扱う際には少々注意が必要です。
まず音。モーター音がかなり大きいです。ご近所に配慮して使用した方が良いかもしれません。そして水の跳ね返り。水圧が強いので、気付かない内に服が濡れたり汚れがつくことがあります。レインコートを着用しましょう。
外壁や塀などを洗うときは、水圧の調整に特に注意が必要です。塗装や外壁のつなぎ目にあるシーリング材、モルタルなどは強い力で洗うと削れてしまいます。まずは目立たない場所を洗って、様子を見ながら水圧をこまめに調整していきましょう。
それと通気口やバルコニーの裏など、湿気がこもりやすい場所に水が入ってしまうと、家を傷めてしまうことがあるので、入らないようにご注意を。
少しコツが要りますが、高圧洗浄機の魅力はなんと言っても、短時間で水洗いができることです。もし興味を持たれたら、ホームセンターなどで実際にご覧になってみてください。

外壁で汚れやすい場所は?

外壁で特に汚れやすい場所は、軒下や出窓の下やバルコニー下です。つなぎ目のコーキングから流れ出た油汚れが、空気中のほこりと混ざって黒ずみになりやすくなります。他にもエアコンの室外機、給湯器の裏なども汚れやすく、湿気がたまってカビやこけが発生することもあります。こうした汚れは水洗いで落とせますが、落ちなければ薄めた中性洗剤やカビ取り剤などを使いましょう。

傷や汚れが目立ってきたら、外壁リノベーションも検討を

日々のお手入れで簡単な汚れやカビは落とせますが、常に紫外線や雨風にさらされている外壁は一見綺麗に見えても、少しずつ傷んでしまいます。また、どうしても落とせない汚れや傷がついてしまうこともあります。外壁は建物内部の保温性やお家の耐久度に影響するので、お家を長持ちさせるには定期的な外壁の塗り替えが必要です。
もしついでにオシャレな外観に変えたいなと感じたら、手軽にできる外壁リノベーションがおすすめです。外壁が変わるだけでも、ガラッと見た目の印象が変わりますよ。
特に築年数が経過している賃貸物件の場合、入居者は外観も重視します。古い物件でも外壁リノベーションによって新たに外観をデザインすることで、「ここに住みたい」と思われるような魅力を得ることが可能です。空き部屋対策としても有効なので、検討してみてはいかがでしょうか。