世界の建築物には、人の心を一瞬で鷲掴みにしてしまう変わった建物があります。「よくこんなデザイン思いついたなあ~」とか「建築家の頭の中を見てみたい!」と思わせるようなトリッキー建築物。今回は、マインドハウス、ダンシングハウス、ロータステンプルなど、その手の人達を狂喜乱舞する選りすぐりのものを紹介します。きっと新たな扉が開きますよ。それでは異世界の旅にあなたを誘いましょう!
マインドハウス
サグラダファミリア教会や、カサミラなど多数の幻想的な建築物を世に送り出したアントニ・ガウディ。彼が作ったマインドハウスは「まさにガウディ節!」と言っていいほど、彼のカラーが滲み出ています。スペイン、バルセロナの町を見渡せるグエル公園自体がガウディの作品。そこの入り口近くにこのマインドハウスは存在します。
曲面や曲線など、とにかく曲がったもので構成することを好んだガウディ。この建物もクネクネ曲がっている部分が多く見られ、いつの間にか自分が異世界へと呼び寄せられた錯覚に陥ります。まるでティム・バートンの作品内にいるようなゾワゾワした感覚を味わいたいのなら、このマインドハウスを一度は来訪した方がいいでしょう。
出典:http://building-house.blog.jp/
ダンシングハウス
チェコ共和国の首都であるプラハにそびえるこちらの建物は、作られた当初、斬新すぎることもあり賛否両論が真っ二つに分かれました。奇抜すぎる建物というのは、保守的な人達の神経を逆なですることが多いようです。それでも「このセンスにしびれる!」「なんてセクシーなの♪」と言った、支持する声も数多くあり、これまでにたくさんのダンシングハウス信者を獲得しております。
見ての通りなのですが、建物なのにカップルがダンスをしているように見えます。色っぽく体をくねらせた女性を、男性が抱きかかえているように映りますね。ダンシングハウスは通称で、正式な名称はナショナル・ネーデルランデン・ビル。フランク・ゲーリーとミルニッチによる力作は、見るものの心を捉えて離しません。
出典:http://tokuhain.arukikata.co.jp/
ロータステンプル
風変わりな建物はヨーロッパだけじゃありません。アジアにもあるのです。インドが誇るロータステンプルは、ハスの花をイメージして作られた建築物。建物のデザインにしっかりとしたモチーフがあるため、これまで紹介した2つと比べたら、そこまで奇抜とは感じられないかもしれません。
それにはちゃんと理由があります。ロータステンプルは、ある宗教の礼拝堂だったのです。バハーイー教は、イランで19世紀の中頃にバハーウッラーによって生み出されました。何と189もの国で信仰されており、布教国数のみにしぼればキリスト教の次に多いのです。こちらの宗教は『和合』をテーマに掲げています。宗教や人種を問わずに誰でも受けいれてくれる懐の広い建築物です。だからこそ何かを包み込んでくれそうなハスを模った構造になっているのですね。
ちなみに昼と夜とで、かなり印象が変わるのだとか。夜はライトアップが施されるため、かなり美しく変化します。時間に余裕のある人は、昼と夜の見え方がどのように違うのかを比較してみてはどうでしょう。
出典:http://building-house.blog.jp/
まとめ
世界的に有名な奇妙な建物を紹介しました。写真で見るだけでも異様さが伝わってきますが、やはりその迫力を体感するには、実際に現地を訪れるべきでしょう。興味を持った人は今度の世界旅行の際に、早速行ってみるのがいいかもしれませんね。