大阪には面白い「人」だけではなく、面白い「建造物」もたくさんあります。大阪らしさ溢れるおもしろ建造物について紹介します。
 

舞洲スラッジセンター

出典:http://hdrkiss.blog24.fc2.com/blog-entry-6.html

とても奇妙な見た目をしている舞洲スラッジセンターは、テーマパークでもなく、何かの宗教施設でもなく大阪市が所有しているもので、下水汚泥処理場として稼働しています。近くにユニバーサルスタジオジャパンもあるせいか、その一部の施設であったりUSJと間違われることも多いようです。この施設は、オーストリアの環境保護芸術家フンデルトヴァッサーがデザインしたもので、デザインにはそれぞれで意味があるそうです。

一際目につく、金色の玉ねぎ型のオブジェは将来への夢と希望、煙突の色は大阪湾の海と空の青、赤く塗られた外壁は炎を表しています。かつては、下水道整備が急がれたこともあり施設自体にお金をかけることが出来なかったのですが、今では長期的に使用されるこういった施設の色彩やデザインの検討が行われています。施設の一部が開放されており、予約なしで訪れることが可能です。また、汚泥処理施設自体も無料で見学が出来、その場合に事前の予約が必要になります。
 

阿倍野歩道橋

出典:http://blog.osakanight.com/article/eid414.html

阿倍野歩道橋は、「行きたいところにすぐ行けること」をテーマとして作られています。地上からは確認出来ないのですが上から見てみると、阿倍野のaをモチーフにして作られているのがわかります。JRや大阪市営地下鉄などの天王寺駅とのアクセスはもちろん、あべのキューズモールや現在、日本一の高さを誇るあべのハルカスともつながっているため非常に利便性が高くなっています。この歩道橋は、架け替えプロジェクトにより作られ平成25年に完成しています。

TKPゲートタワービル

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/tarjiso/3473052.html

大阪市福島区にあるこのビルには、阪神高速が管轄している高速道路が貫通しています。ビルは全部で地下から16階までありますが、5階から7階が高速道路となっています。地権者である末澤産業が社屋の老朽化のために1983年に改築を検討していましたが、都市計画により高速道路が作られることになっていたので建築の許可が下りませんでした。譲らなかった地権者は、阪神高速道路株式会社との交渉によりビルに高速道路を貫通させることが決定しました。この理由により現在の姿となっているのです。
ビルと高速道路がくっついているように見えますが、完全に独立しており、ビルと高速道路の間はシェルターなどで覆われています。道路やビルが火事になった際に延焼しないため、自動車の騒音防止などの目的があります。

梅田スカイビル

出典:http://www.osakanight.com/night_view/shinumedacity.htm

梅田スカイビルは、大阪の主要エリアのどこからでも見つけられるほど目立つビルです。梅田スカイビルは2つの棟から構成されており最上階が円形で連結するように作られています。ここが空中庭園展望台として有名で一目見るために外国人観光客がわざわざ訪れるそうです。

地上40階、地下2階のビルで空中庭園展望台へは35階までエレベーターで行き、そこからはシースルーのエスカレーターに乗って移動します。シティービューやリバービューなどで高さ173メートルから外の景色を楽しむことが出来ます。外に設置されているスカイウォークでは、歩いて360度の景色を観ることが可能です。空中庭園は、リフトアップ工法と呼ばれる一旦地上で組み立ててから上にロープでつり上げていく施工によって作られています。

大阪府立大型児童館ビッグバン

出典:http://www.dokka.jp/

大阪府堺市にある大型児童館ビッグバンは、宇宙船のような形になっています。この児童館の館長でもある漫画家松本零士氏がデザインした建物で1999年に開設されています。児童館は宇宙からの訪問者の旅物語というストーリーの元、空間演出がされています。全部で4階まであり各フロアにある遊具や開催されているワークショップによって子供達が遊びながら学ぶことが出来ます。

ドン・キホーテ道頓堀店

出典:http://blog.livedoor.jp/micro11/archives/2014-12-10.html

派手な看板があちこちにある道頓堀でも一際目を引くドン・キホーテ道頓堀店には観覧車があります。商売繁盛の神様えべっさんの超巨大看板があるのですぐに見つかります。このドン・キホーテは、えびすタワーとも呼ばれる観覧車と共に2005年にオープンしています。

1周15分の観覧車は、77.4mもの高さがあるため晴れていれば明石海峡大橋まで見ることが出来ます。観覧車の順番待ちのために長蛇の列が出来ていましたが、2008年の機械トラブルからは営業を停止しています。2017年には再開が噂されていますので再び観光客が多く訪れる日も近いでしょう。
 

まだまだ面白いスポットはある

出典:http://www.kepco.co.jp/brand/citylights/riverplace/

大阪にはまだまだ面白い建造物やスポットはたくさんあります。ここ数年で訪日外国人が急増していますが大阪でも海外の方をよく見かけます。こういった人目を引くような建造物やスポットがあることで海外の方が増えているのではないでしょうか。これから新しく建造される建物もありますし、紹介しきれていない面白いスポットもたくさんあるのでますます経済効果が見込めるでしょう。