リノベーションブームの時代で、様々な形で住宅や建物のリノベーションが進んでいます。持ち家をリノベーションする例も多くありますが、空き家の活用で団地のリノベーションも進んできているのは知っていますか?賃貸や分譲ならマンションでと考えている方でも納得のリノベーション団地の事例や実際、また個性の出し方等を紹介します。
●団地のそもそもの魅力
団地はマンションとは違い、インフラとして建てられているケースが多く、マンションとはニュアンスの違いがあります。また団地には緑地や公園が多く、緑が多いというのも特徴です。マンションなどは都会に多くありますが、その分緑は少なく、公園なども意図的に作られたとしても規模の小さいものがほとんどです。
マンションは採光重視で建設されているケースが多いですが、団地は環境を重視して建設されているケースが多いです。特にUR団地の場合は清掃や剪定などを行う専門のスタッフを雇っているケースも多く、管理も行き届いている傾向にあります。また団地は収納が広く、コンパクトな間取りでありながらも暮らしやすいように作りが工夫されています。またこうした間取りであるからこそ、リノベーションした際にスペースを広く取ることが出来るようになっています。
●MUJI×URリノベーション団地
無印良品で有名なMUJIがUR団地と組んでリノベーションした物件が注目されています。オシャレで今時なテイストに仕上がった内装は、カッコいいと人気です。モデルルームを見ると、築50年とは思えないモダンで綺麗な内装となっています。
家賃はリーズナブルで、洗練されたデザインが人気を呼び、独身男性や独身女性が利用しているというケースも少なくありません。MUJIのシンプルなインテリアのテイストを気に入って利用している方が多く、流行のミニマリズム的な考えと共に浸透しつつあります。また団地なので立地や家賃のことを考えるとコストパフォーマンスが高く利用しやすいのもポイントです。団地ならではの特徴を活かしてインテリアコーディネートを行っているMUJI×URリノベーション団地は、若い世代からも人気の物件となっています。
●住まい公社のセルフリノベーション賃貸
住まい公社が大阪で展開しているセルフリノベーション賃貸は、一人暮らし向けのワンルームの団地などが多いです。セルフリノベーション賃貸では、不要な壁や扉を予め撤去してもらい、入室するパターンの賃貸です。自分で部屋をカスタマイズしながら、自分だけの部屋を作っていくことが出来ます。不要な壁などを排除してスペースを広く取りながらインテリアをコーデイネートしていくことが出来るので、自分だけの部屋を造りたいと考えている方や、家族に合わせた室内のコーデイネートをしたいと考えている方に人気の物件です。
格安の入居が可能で、DIY壁が設置されていることも多く、気軽にDIYしながら暮らすことが出来るようになっています。又こういった物件は特典なども充実しており、家賃キャッシュバックや、敷金家賃を格安にすることが出来、駐車場の使用量なども3ヶ月分は0円となっていたりとお得に暮らし始めることが出来るのも大きなメリットです。
●しんかな団地リペアプロジェクト
このプロジェクトは、大阪府にある新金岡団地の分譲団地を改装、再販するプロジェクトとなっています。団地不動産とREBUIC新金岡がタッグを組んで、コンセプトづくりとデザイン監修を手掛けたことで話題となっています。新金岡団地には今の住まいや町にはない、豊かな緑や散歩が楽しい遊歩道、公園などがあります。明るく風通しの良い建物で、収納もしっかりと出来るよう工夫されているのも特徴です。
襖の開け閉めを活用し、間取りが変えられるインテリアは自由度が高く、住む人の価値観や住み方に合わせて姿を変えることが出来ます。古い団地には現代の住まいにない自由度や便利さが詰まっているという点に着目し、新金岡団地ではこうしたプロジェクトが行われています。このプロジェクトでは、団地の間取りはなるべく変えずに、使える仕上げや金具をそのまま使っています。傷んでしまったものは取り換え、再利用するというニュアンスを意識してリノベーションされています。
●リノベーション団地は快適
出典:https://4yuuu.s3.amazonaws.com/
団地という言葉のイメージからなかなか住みたいという意識が向かない方も多いですが、リノベーションで生まれ変わった団地はスペースが広く、自由度の高い物件として今の時代に合っていると注目されています。特にUR提供しているMUJIと提携した物件は洗練されたデザインや白を基調としたインテリアがポイントとなっています。最低限の家具で暮らすことが出来るように作られた団地だからこそ、アレンジが効き、今の生活に合わせた形の暮らしを提供することが出来るスペースとなっています。