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子どもが手にダンボールを抱えて帰ってきました。箱を開けてみると、捨て猫がいます。子どもの「飼ってもいい?」の一言に、親はとうとう折れてしまいました。……このような話は珍しくありません。実際に子どもが捨て猫を拾ってきてしまい、仕方がなく家で飼い始めたケースはよくあるのです。
最初は嫌でも、そのうちに可愛さにやられて、いつしか携帯の待ち受け画面が猫になるぐらいのめり込みます。しかし、猫と暮らし始めると楽しさと同時に大変なことが起こります。猫の習性を知らずに飼い始めると、家が見事なまでにボロボロになるのです。柱のひっかき傷、壁紙が剥がれ落ちるなど、悪戯っ子な猫は毎日いろんなものに興味津々です。
これから猫を飼い始める方は、猫の暮らしやすい家を目指し、既に猫と暮らしている方は、より快適に暮らせるような住まい造りを、リノベーションなどで目指していきましょう。

猫の爪はキラリと鋭い

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人気ハリウッド映画の「スパイダーマン」ではなく、スパイニャーマンといえるでしょうか。網戸に爪を引っ掛けて張り付いています。猫の爪は鋭く、一日に何回も爪とぎを行って自己メンテナンスを行います。
野生の猫は木の幹で爪とぎをします。爪とぎ専用グッズのダンボールや縄を置いていても、気に入らないと柱でバリバリ。絨毯でバリバリ、爪とぎしてしまいます。おまけに猫は高い所が好きとあって、爪をひっかけると器用なまでに高いところまでひょいひょいと登っていってしまいます。そんな時は腰壁をつるつるに変えてみましょう。

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腰壁とはその名の通り、人間の腰までの高さの壁をいいます。壁がつるつるであれば猫は壁で爪とぎできません。また全面的に張り替えなくても、腰までの高さであれば、猫が立ち上がったとしてもカバーできる高さになります。ひっかけることができないため、壁紙が爪ではがれ落ちてしまうなんてこともありません。

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腰壁にオーク材を使うことで、ナチュラルな雰囲気のリノベーションになります。また、画面左上の部分は飾りを入れることもできる突出した部分ですが、猫の遊び場として使用することもできます。工夫として階段をつけると、猫は壁をよじ登ることなく突出した部分まで登ってくれます。

猫はいつでもクンクン

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猫はなんでもクンクン嗅ぎます。あっちでクンクン、こっちでクンクン。ニオイで物を判別している他に、縄張りに付けた自分のニオイを確かめているのです。
飼い主に頭をこすり付けるのは、愛情表現の他に「ご主人は自分のものだ」と主張する意味でも行っています。
猫は犬と比べて体臭の少ない動物ですが、排泄物はとても臭います。またおしっこ以外にスプレーと呼ばれるマーキング行為は激臭を放ちます。窓を開けて臭いを外に逃がせられればいいのですが、夏場や冬場だとどうしても早く窓を締めたくなります。そんなときは、消臭効果のある壁紙を使ってみましょう。

「LIXILのエコカラット」というタイルは大変機能に優れたもので、「空気を美しく整える」をコンセプトに開発されたインテリア壁材になります。インテリア重視なので、見た目も美しく空気清浄の機能もついている素晴らしい壁材になります。カラーバリエーションも豊富なので、どんな雰囲気の部屋にも自由自在に変身できます。

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これなら臭いも気にならずに、猫もゆったりくつろぎ、毎日をご満悦に過ごしてくれますね。ペットにしても子どもにしても、性格形勢というものは幼い頃の環境が左右すると言われたりします。
ゆったりとした空間で子猫時代を過ごすと、穏やかな性格の猫になっていくかもしれません。それでも、何にでも興味を持つことに変わりありませんが。猫はいつでも遊び場を求めています。

いつでもどこでも猫の遊び場

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「にゃ、にゃんと隣もあるにゃ。まるでアスレチックみたいだにゃー」といった、猫の嬉しい声が聞こえてきそうな、遊び場になったリノベーション術です。猫の習性として、高いところ登って様子を見るといったものがあります。危険がないか、高いところから地上の様子を伺うのです。そのため、猫はどうしても高いところに登りたがります。

キャットタワーを買うのも良いですが、高さが限られてしまうのが猫には不自由になります。天井いっぱいまで高さのある場所だと猫も毎日が楽しいでしょう。

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キャットウォークです。一枚目は窓の上と壁伝いにありますね。日当たりもよく、心地よい空間になっています。二枚目は家の土台となる梁を出すことで、おしゃれにデザインのあるものに仕上がっています。おまけにキャットワークという実用性も兼ねているため、猫にも人にも嬉しいリノベーション術です。夜にどこからともなく奇妙な視線を感じたら、真夏の怪談ではなくそれは猫かもしれません。上からじっとこっちを見下ろしています。

猫ドアからこんにちは

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猫だって自由に部屋を出入りしたいです。世の中には、人間のように器用にドアノブを開けて出入りする猫がいるようですが、大半の猫たちはご主人にドアを開けてもらおうと、にゃあにゃあ鳴いて催促します。猫の目線の高さに、くぐり抜けられるドアがあったらいいですね。

猫と障子はセットになっています。障子をビリビリ破って侵入しちゃうのが猫です。部屋の入り口に猫ドアを取り付けておけば、強行突破なんてことは起こりえません。
逆転の発想で、障子の一角の障子を剥がし、猫ドアにすることもできます。プチリノベーションとして、DIYで簡単に取り付けられるツールも売っているので、手軽にできるのも魅力です。

まとめ

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猫との生活は笑いあり、喜びありの楽しい毎日になります。人によってはペットという括りになってしまうのかもしれませんが、ペットも大切な家族の一員になります。猫が過ごしやすい家は人間も過ごしやすいです。

猫目線になってみると、普段は気づかないような発見があるかもしれません。猫のほんわかした態度が、家族に和みを与えてくれます。猫が快適に過ごしやすいための家造りを始めてみましょう。