バルコニー・ベランダの目隠しがプライバシーとリラックス空間を守る

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洗濯物を外干ししたとき、カーテンを開けて部屋の中で寛いでいるとき、外からの視線が気になることはないでしょうか?
洗濯物も部屋の中でのリラックスタイムも大切なプライバシー。バルコニーやベランダの向こう側がどんなロケーションなのかという点は、住み始めてみると意外と重要なポイントとなってきます。
 
とはいえ「バルコニー前の人通りが多い」「目の前に隣接住宅の窓がある」など、実際にプライバシーの確保に問題のある環境でも、建物の立地を変えることはできません。
現実的にとれる解決手段といえば、バルコニーやベランダに目隠しをすること。
 
この記事では、セキュリティと暮らしの満足感を向上させる「バルコニー・ベランダの目隠し」について解説していきます。

手軽で低予算だけど……DIY目隠しの落とし穴

検索サイトでバルコニー・ベランダの目隠し方法を調べてみると、DIYでの目隠しテクニックがたくさん発見できます。
賃貸マンションでも、すだれを掛けたり、ラティスを設置したり、ウッドパネルを立てたり、お金を掛けずに手軽にできる方法で自力対策する入居者は少なくありません。インテリア好き、DIY好きなら、バルコニーの独立感を高めておしゃれな寛ぎスペースにしてしまう人もいるでしょう。
 
しかしDIYによる目隠し対策には、不安な点がいくつかあります。
 
日当たりや風通しは確保できるのか?
目隠し用アイテムは安全に設置されているのか?
台風などの悪天候でも安全か?
メンテナンスはきちんと行われるのか?
 
日当たりや風通しが悪くなれば室内の劣化に影響が出る可能性がありますし、目隠し用の設置物で傷が付いてしまうこともあるかもしれません。設置物のせいで事故が起きたり、隣や上下の部屋の入居者とトラブルになったりということも考えられます。
こうしたデメリット面の影響を考慮すると、DIYによる目隠しはあまりおすすめできない方法といって良いでしょう。

実用的で安全なだけじゃない、リノベーション目隠しのメリット

安全性やメンテナンス、日当たり、風通しの確保、こうした不安点を解消して目隠しするには、プロによるリノベーション工事が一番良い方法です。
建築のプロにプランを作成してもらえれば、単に目隠しするだけでなく、おしゃれなテラス風にしたりウッドデッキを追加したり、ペットの遊び場にしたりという+αも検討できるでしょう。
 
もう一つ大きなメリットに、建物外観との統一性・デザイン性を重視して工事をしてもらえるという点があります。
DIYでそこまで気を遣った目隠しは難しく、どうしても外から見たときのデザイン性は蔑ろにされがち。実際DIYでの目隠し対策でよく見られるのは「すだれを掛けて隠す」という方法で、外見にバラバラ感が出てしまうことに悩むオーナーは少なくないのです。

物件をグレードアップ!目隠しリノベーションは欲張りプランが正解

外部からの視線が気になる1F住戸【before】

目隠しとなるロートアイアンフェンスで囲い、専用庭としてグレードアップ!【after】

居色住の記事でいつもお伝えしているように、建物の印象は外観で決まります。
建物の顔とされるエントランスに対し、生活空間の一部であるバルコニーは、いってみれば建物の素顔、普段着の姿。そこに住む人々の暮らしぶりを窺える部分です。
バルコニー側から物件を見た際、「おしゃれに見えるか?」「きれいに見えるか?」「快適そうに見えるか?」というのは、物件をアピールする大切なポイントとなってきます。
 
また、目隠しリノベーションでおしゃれなバルコニーを演出できれば、日当たりの悪さやロケーションの悪さといったマイナス要素をカバーすることも可能です。
リノベーション目隠しの事例の中には、目隠し工事で専用庭のような独立空間を作りあげ、部屋の価値をアップすることに成功したケースもあります。
 
「プライバシー確保のための目隠し」という目的に留まることはありません。ぜひ利便性もデザイン性も欲張った目隠しリノベーションプランを練ってみて下さい。
「ここで暮らしたい」と思えるような魅力を、もう一つ物件に加えることができるはずです。
 
著:猫野 千秋