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家具は出来るだけ自分の好みに合わせて選んでいきたいものです。家具の中でも椅子は毎日使うもので譲れないこだわりがある人もいるのではないでしょうか。そこで今回は家具の中でも「椅子」に注目してデザイナーが作った椅子、時代を感じさせる椅子について紹介します。
●名作チェア
名作チェアは有名デザイナーが作った椅子でその形状等は現在の椅子にも受け継がれています。
今回は名作チェアをデザイナー別に紹介していきたいとおもいます。
デザイナー一人ひとりの感性や、作った時代背景などを深く理解し感じることが出来るかと思います。
●アルネ・ヤコブセン
デンマークの建築家兼デザイナーであるアルネ・ヤコブセンは、数々の建物はもちろん家具や椅子などの設計を手がけてきました。彼がデザインしたものの多くはモダン様式のお手本となっておりアントチェアやセブンチェア、スワンチェアなどが有名です。
●チャールズ・イームズ
チャールズ・イームズはアメリカのデザイナーで妻と一緒にデザインを行っていました。彼の作った椅子の特徴として、プラスチックや金属などを用いたものが多いということです。プライドウッドチェア、ラウンジチェア、シェルアームチェアが有名です。プラスチックなどの素材が使われた経緯としてチャールズ・イームズには人々の生活を豊かにしたいという思いがありました。そのため大量生産出来るように工業製品で使われるような素材で作られているのです。
●ル・コルビュジエ
近代建築の三大巨匠としても有名なル・コルビュジエは、日本では上野の国立西洋美術館の設計を手がけたデザーナーとして名が知られていると思います。フランスで活躍した彼は、建物の建築だけでなく都市計画、椅子の設計も行っていました。彼の設計した椅子には彼の名前がつけられておりニューヨーク近代美術館に飾られている「ル・コルビュジエLC2 3P」やリクライニングチェアの「ル・コルビュジエLC4」が有名です。
●天童木工
デザイナーごとに紹介をしてきましたが今度は家具メーカーを紹介します。こちらの椅子を制作した家具メーカーは天童木工という日本のメーカーです。山形県天童市に本社があり、古い歴史を持っています。バタフライスツールが有名ですが、日本のメーカーなので和室に合うような座椅子の製作も行っています。その他にも国産車の木目パネルの製作、皇室御用達の製品も手がけています。バタフライスツールは20世紀に活躍した柳宗理というデザイナーが作ったものでニューヨーク近代美術館やルーブル美術館に収蔵されています。
●ジェネリック家具
ジェネリックという言葉は聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。ジェネリック薬品ですと「効能、成分などは同じだが権利が切れているため格安で手に入る薬品」になります。ジェネリック家具は「デザイナーが持っていた意匠権の期限が切れたことにより他のメーカーがリメイクしたもの」になります。デザイナーズチェアというのはどうしても値段が高く、現存しているものも少なくなかなか手が出せないものが多いです。
しかし、このジェネリック家具であれば格安で同じサイズ、同じ形のものを手に入れることが出来るのです。ジェネリック家具はリプロダクトとも言われています。各メーカーが同じデザインの椅子を作っているのですがメーカーごとに材質の色が異なったりしています。格安家具メーカーになると粗悪な造りになっていることもあります。とにかくデザイナーの作った椅子を手に入れたいと思っている場合にはどのメーカーからでも購入することが出来ます。
●こだわりは終わらない
椅子やテーブル、棚など家具にこだわりがある人はいつまでも自分の欲しいものを追求し続けると思います。もちろん家具、椅子としての実用性も大事ですが、毎日使うものですし出来ることなら自分の好みや部屋の雰囲気に合わせてみたいですよね。デザイナーの作った椅子はとてもシンプルなものが多いですがその時代背景を感じ取ることが出来ますし、座ってみるときちんと設計がされているのがよくわかると思います。椅子は座るだけでなく見る醍醐味もあると思います。もし気になる椅子を見つけたら座って確かめてみましょう。きっとお気に入りの椅子に出会えるはずです。