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リノベーションをするのなら、良い素材を使いたいと考えている人は多くいらっしゃるでしょう。良い素材の一つとして昔から伝統的に使われてきた漆喰というものがあります。一体、漆喰がどういった面で他の素材よりも秀でているのか?なぜここまで多くの人に愛されるのかなども含めて、今回は解説していきます。

漆喰とは?

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漆喰の歴史はかなり古く、南フランスのラスコーで発見された洞窟の壁画ですでに使われていたことが分かっています。日本の古墳でもキトラや高松塚などで、使用されていることが確認されています。壁の材料として使用された歴史は5000年以上を誇ります。石灰岩を粉末状にし、消石杯に川砂や食物繊維などを混ぜ込み、練り上げられたものが漆喰なのです。なぜ漆喰が内壁、外壁などに多く使われてきたのか、その魅力について説明していきます。

漆喰の魅力

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漆喰が持つ豊富な長所について解説していきます。まず人体にとって安心できる優しい素材というのがひとつ。シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドを吸い付かせて分解し、無害なものに変えてくれます。有害な物質は漆喰の中に封じ込められるので、大気中に拡散されることがありません。

また臭いの吸収と分解する作用もあります。トイレや玄関、台所など、どうしても臭いが溜まってしまう場所に、漆喰がもしあれば9割りを吸い込んでくれるため、臭いがほとんどしなくなります。冬場に重宝されるのは、湿度を調整してくれるからです。

空気が乾燥しやすい時期にこそ、漆喰は効果を発揮します。風邪で喉を痛め保湿したいときに、漆喰のある環境下であれば負担を減らすことができるのです。日本人の多くが苦しめられているアレルギーにも、漆喰は効力を発揮します。

これにはきちんとした根拠があります。大気中に存在するプラスの静電気が強くなりすぎることは、人体にとって良くありません。反対にマイナスの静電気が優位になると、人は健康を保つことができ、心地よく過ぎすことができるのです。漆喰はマイナスの静電気を増やそうとする働きがあるため、環境悪化に悩む人の救世主であると言えます。

漆喰の中には石灰が含まれています。非常に強いアルカリ性のため、細菌やカビが漆喰の中で存在することができないのです。毎年、12月から2月にかけてインフルエンザが猛威を振るいます。石灰を含んでいる漆喰は、インフルエンザの消毒にも非常に高い効果を発揮します。日本のある学校では、壁に漆喰を塗っています。それによってインフルエンザに罹患する人達が、全国平均と比較して大幅に少ないというデータが出ております。

漆喰が「人に優しい」ということを先ほど書きました。漆喰は地球そのものに優しいと言えます。ビニール系の素材は燃えると、人体にとって有毒なガスを撒き散らします。ところが漆喰はそもそも燃えることがないのです。そのため「リノベーション素材として、漆喰はもってこいである」と言えるのです。まだまだあります。

まじりっけのない漆喰は、使用したあと元へ戻したとしても地球に優しいままなのです。漆喰を豊富に使っている部屋などは、空気が綺麗に維持されるため、呼吸をするのが楽に感じられます。「漆喰の純度が高ければ高いほど、人体にも地球にも優しい」ということを覚えておきましょう。

漆喰のコスパ

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漆喰を使うことでたくさんの恩恵を受けられることを、分かってもらえたのではないでしょうか。ここで気になるのがお値段です。例えばリノベーションで漆喰を壁に塗っていくことで、多くのメリットを享受できるのは事実です。ただしそれで莫大な費用がかかってしまっては、漆喰に手を出したくても出せなくなってしまいます。漆喰には比較的安価なものも存在します。そういった種類の漆喰を使えばコストパフォーマンスの面でも優れていると言っていいでしょう。

漆喰を塗る際の注意点

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いざ漆喰を購入して塗る段階になったとしましょう。その前にぜひやってほしいことがあります。それは養生テープを貼るということ。漆喰は塗るとすぐに固まる性質を持っています。もし衣服についてしまったら、とれないと思っておいた方がいいでしょう。だからこそ、誤って付着したら困る場所に養生テープを貼っていきましょう。

窓ガラスやコンセントなどは、テープで守るべき場所です。家全体となるとかなり多くの場所になりますから、当然時間はかかります。気が急いてしまって、ついテープの貼りつけが雑になることもよくあります。そうならないためにも、もし養生テープを貼れる人が複数いる場合は、場所を分担した上で貼っていきましょう。

集中力が途切れてきたなと感じたら休むことです。時間に追われて雑になるというのは避けたいので、たっぷりと時間を避けるときにこの作業をやるようにして下さい。それさけ気をつければ、美しい漆喰壁ができあがるはずです。

まとめ

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人類の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではなく、そしてこの日本でもずっと親しまれてきた、漆喰の魅力について説明してきました。エコや自然回帰の大切さが叫ばれている昨今だからこそ、なおさら漆喰をみんなが求めるようになるかもしれません。リノベーションをする際に、素材として欠かすことのできない漆喰。ぜひ機会があれば使用してみましょう。漆喰の特性を知った人は、その虜になることは間違いありません。