出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2291396?title=ヘリンボーンの床

細長い板材を魚の骨のように並べ、木目を活かした表情豊かな模様を作り出すヘリンボーン。お部屋をクラシカルで高級な雰囲気にしてくれるヘリンボーン柄の床は、賃貸・新築・リノベーション、あらゆるシーンで人気となっています。
最近ではヘリンボーンの個性の強さをインテリアに活かそうと、フローリング以外にも様々な場所に使われるようになりました。
この記事では、ヘリンボーンを活かすインテリアと、上手なヘリンボーンの取り入れ方についてご紹介します。
 

ヘリンボーンの床に合うインテリアは?

ひと口にヘリンボーンといっても、木材の色合いによってお部屋の印象は大きく変わってきます。

・明るいトーンのヘリンボーン
ヘリンボーンのフローリングは、独特の模様で主張が強めです。北欧風やナチュラル系のように抑えた色合いのインテリアを目指す場合は、濃淡の少ない明るめトーンのヘリンボーンがおすすめ。濃い色の木材だと、床が悪目立ちしてしまいます。
明るめトーンのヘリンボーンは、マリンカラーを取り入れる爽やかな西海岸テイストのインテリアにも合うでしょう。
 
・ブラウンor濃淡のあるヘリンボーン
黒系の家具やインダストリアル素材を使ったヴィンテージ感のある家具がぴったり。全体に硬派な雰囲気が漂うお部屋になります。
色数を抑えて白・黒・グレーでまとめたモノトーンスタイルには、ヘリンボーンの存在感が程よくマッチします。
 
・赤みがかったブラウン
クラシカルな雰囲気が強めのヘリンボーンになります。ちょっと高級感のあるアンティーク調インテリアが馴染むでしょう。
ガラッと印象が変わりますが、ミッドセンチュリーの家具もおすすめです。ポップなデザインと賑やかな色味は、赤みがかったヘリンボーンと絶妙のバランスを見せてくれます。
 
・ツートンカラーのヘリンボーン
明るめとダーク調、トーン違いの板材を使って作るツートンカラーのヘリンボーンは、レトロ感が抑えられ、現代的でスタイリッシュな印象になります。
モダンインテリアとの相性抜群。シンプルインテリアにも良いアクセントになるでしょう。
 

ヘリンボーンを取り入れる場所

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1683860

・居室の床
目に入る面積が広いため、部屋の印象を最も大きく左右します。
ヘリンボーンの色合いとインテリアの相性を考慮して、使用する床材を選びましょう。
 
・廊下
玄関から伸びるヘリンボーンの廊下は空間に奥行きをもたらし、同時に家のアクセントにもなります。廊下に面するドアの色やデザイン、廊下のインテリアにも凝りたくなるはず。
 
・階段
階段をヘリンボーンにする場合は、上部の段板、または蹴込み板(各段の段板をつなぐ立板)に取り入れることになります。両方に取り入れるのか?段板のみ、または蹴込み板のみ取り入れるのか?これが意外と重要なポイントです。段板をヘリンボーンにすると上品に、蹴込み板のみだと高級感の中に遊び心と個性が見えるようになります。
 
・壁
居室の壁の一面や玄関の壁など、広い範囲に取り入れてみましょう。ヘリンボーンのデザイン性をインテリアに存分に活かすことができます。壁に敷き詰められたヘリンボーンはインパクト大。インテリアの一部のみならず、家全体のシンボルにもなりえます。
 
・家具
自分で板材を組んでテーブルの天板を作ったり、キッチンカウンターを作ったり、DIYでヘリンボーンを取り入れる人も少なくありません。
リメイクシートや壁紙を使って家具をヘリンボーン柄にするといった、手軽な方法もあります。
 

手軽にヘリンボーンを取り入れる方法

今住んでいる家にヘリンボーンを取り入れたくても、大掛かりな工事で床や壁をヘリンボーンに張り替えることができないケースも多いでしょう。
実は工事いらずで手軽にヘリンボーンを取り入れる方法もあります。
 
・ユニット型タイル
九枚の板材がヘリンボーン柄に組まれたタイルで、タイルを組み合わせながら部屋の床に敷き詰めていきます。壁際はカッターでカットして調整してください。接着剤で固定せず置くだけでもOK。賃貸でも安心です。杉材なので、木の感触もしっかり味わえます。
※参考URL:https://zaimoku.me/mag/herringbone_diy/
 
・フロアタイル
木目模様のフロアタイルを使って、ヘリンボーン柄に敷き詰めていきます。一枚一枚敷き詰めるのでユニット型タイルよりも多少手間がかかりますが、素材が塩化ビニールなので薄くカットしやすいのが長所です。インテリアに合わせて好みの色を選べます。
※参考URL:https://kabegamiyahonpo.com/blog/howto/howto-herringbone.html
 
・フロアシート、壁紙
ヘリンボーン柄が印刷されたフロアシートや壁紙を使って、床や壁をおしゃれに変身させましょう。木材の素材感はないものの、より手軽にヘリンボーンを取り入れられます。
 
・リメイクシート
家具やドアをヘリンボーン柄にするなら、リメイクシートが便利です。100円ショップでも販売されていますが、安価なものは剥がすときに接着剤のあとが残りやすいのが難点。できればホームセンターなどで購入したものを使いましょう。
 

インテリアの主役はヘリンボーン

おしゃれで表情豊かなヘリンボーンは、家・部屋の空間づくりに抜群の存在感を発揮します。インテリアとの相性を考えながら、いろいろな取り入れ方にチャレンジしてみてください。
 
著:猫野 千秋