プロのデザイナーに依頼する意義

空間デザイナーや建築家って雑誌やテレビでは聞きなれたお仕事です。
でも実際にそんなプロのデザイナーや建築家へ仕事を依頼するチャンスって、わたしたちの一生のうちにありえることなんでしょうか? 
たとえば、特別な建物しか依頼できないんじゃないか?
工務店さんの設計する家とはどう違うんだろう?とか知らない分だけ余計疑問がわいてもきます。
そもそも、「敷居が高い」、「お金がかかりそう」、「エラそうにされそう」、「頼めることが無い」なんて思ったりもしませんか?

 たしかに彼らが居なくても人生に不便は無いかもしれません。 
家が欲しくなっても、今の分譲マンションや建売住宅は十分に魅力的だし、中古住宅でもそこそこ快適。
なによりモデルルームに行けば実物を見て購入できる。 
また、内装や外装のリノベーションがしたいならメーカーのショールームでキッチンやユニットバス、
扉に床材など片っ端からサンプルを選べるし、親切な係りの人から詳しい説明やシミュレーションも無料で
受けられる。
市場にはけっこう至れり尽くせりの環境が整っているんだから‥‥‥。

でももし、あなたが建築や空間で自己表現をしたいと思ったら・・・

個性を出したいと望んだ場合、お金はないが、こだわりぬいた建築やリノベーションをしたいと考えた場合。
誰も知らない未知の素材を使ってみたいとひらめいた場合。
じつはそういう場合こそ空間デザイナーや建築家の力を使うチャンスなんです。
それはお金やなにか特別性の問題じゃありません。
 ファッションや自動車などで自己表現する人たちがたくさんいるように、空間で自己表現する文化は欧米ではめずらしくありません。
欧米ではD・I・Yが発達していて、街のホームセンターではペンキの色が無限に調合できるマシンや、何百といった照明器具、扉類のストックも見かけます。
自分たちが気に入るまでとことん空間をいじってやろうというこだわりが欧米の一般的なスタイルだという表れです。 
日本でも住空間にこだわりを持つ人たちが増えてはいるものの、欧米のようなホームセンターやD・I・Yは発展途上で、自身で建物を個性的に自分らしくすることはまだまだ難しいと思われがちです。
だけど、あなたが家具や雑貨を自分でコーディネートできるようにプロのデザイナーは外壁や窓形状をコーディネートでき、照明やサインまでもコーディネートできるのです。
それはあなたの自己表現のための空間・建物になるのです。

空間デザイナーや建築家はいわばお医者さんのようなもの。

新築、リノベーションに関わらず、クライアントの抱える問題点を診断し、分析し、そして個々に最も適した解決策を処方します。
それはクライアントのイメージしたアイデアかも知れないし、あるいは想像もしなかったアイデアかも知れません。
経験を積んだ彼らが処方するアイデアは建築を新しい方向へ導いてくれるはずです。  
欧米諸国で建築家がドクターと呼ばれている所以が分かる気がしますね。  
そしてドクターですから、あなたはもちろんセカンドオピニオンも考慮する場合があるでしょう。  
受けられる提案が必ず自分にとってベストと云う保証はどこにもないからです。
どれだけ実績、センスがあろうとも、意外にフィーリングが重要だったりします。
さらにどれだけ依頼者の想いや人生に沿ってくれるドクターを見つけられるかということが大切な要素です。 すべて備えているドクターが見つかればカンペキなんですが‥‥‥。

仕事を依頼する意義

でもそうまでしてデザイナーや建築家へ仕事を依頼する意義、それはまぎれもなく自己を高めるための苦労です。 
苦心して手に入れた洋服やクルマは特別な思い入れがあります。
それだけに生涯付き合える対象にもなり得ます。
不動産や賃貸業のプロ、あるいはそうでない一般の建築であっても、あなたの目的がハッキリしているほど
デザイナーの力は発揮されるのです。  

デザイナーと一緒に苦労をしてみることがすでに自己表現のひとつです。

 
■YouTubeチャンネル「小寺源太郎の建物をデザインで再生 外リノ物語」
 ~建物デザインへの思いを発信しています
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